①ピョートル大帝(1世)は17世紀末から18世紀初頭にかけてロマノフ朝ロシアを統治した王で、身長が2メートルを超えることで有名である。彼は、皇帝でありながら自らヨーロッパ諸国の視察に向かったように、西欧化に対して非常に強い関心を持っていた。
当時の西ヨーロッパは、フランスでは絶対王政の全盛期、②イギリスでは議会政治の基礎が作られるなど、ロシアよりもはるかに国力が豊かだった。また、優れた③絵画や音楽が多数生み出されていた。それらもピョートル大帝の西ヨーロッパ諸国への憧れを強める一因となったのだろう。
図1 |
問一 傍線部①に関連して、ピョートル大帝が実際に導入した税として正しいものを次の選択肢①〜④の中から一つ選べ。
①肥満税
②ひげ税
③入れ歯税
④長髪税
問二 傍線部②に関連して、離婚問題でカトリックと揉め、イギリス国教会設立のきっかけとなった支配者の名前と統治していた王朝名の組み合わせとして正しいものを次の選択肢①〜④の中から一つ選べ。
①エカチェリーナ2世、ブルボン朝
②アンリ4世、ヴァロワ朝
③エリザベス1世、テューダー朝
④ヘンリ8世、テューダー朝
問三 傍線部③に関連して、図1が表すものとして正しいものを次の選択肢①〜④の中から一つ選べ。
①ドラマ「おっさんずラブ」の宣伝
②旅行代理店のハネムーン広告
③独ソ不可侵条約に対する風刺
④結婚式場新装開店の広告
※解答は以下をご覧ください。
※本問題は東北大学の入学試験とは一切関係ありません。また、本問題の成績が当部への入部に影響を与えることはありません。
世界史【解答と解説】
問一 ②
ピョートル大帝は、貴族が持つ長いひげをロシアの後進性の表れとして、西ヨーロッパ視察からの帰国後、彼らのひげを容赦なく切っていった。
問二 ④
問題文中のイギリス国教会の文字から、①と②は除外。エリザベス1世は生涯独身を貫いた女王として知られている。
また、エカチェリーナ2世はロマノフ朝、アンリ4世はブルボン朝の支配者である。
問三 ③
独ソ不可侵条約の締結は、世界各国に大きな衝撃を与えた。また、これを受けて日本の平沼騏一郎内閣は「複雑怪奇」との言葉を残して解散してしまった。
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